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 ブラスロックの雄「シカゴ」がやってくる。初来日は1971年、まだ60年代の余韻が残っていた。甘いバラードで知られているが、初期には政治的な歌詞の楽曲も多かった。

 シカゴといえば、思い出されるのは、1968年にイリノイ州シカゴで行われた民主党全国大会。共和、民主を問わず、インサイダーの政治家達は泥沼化したベトナム戦争の解決策を見いだせず、それに怒った人たちがに会場の外で反戦デモを行った。それはやがて警官隊の挑発に端を発し、暴動へと発展、多くの若者達が逮捕、起訴された。

 そんな時代背景の中で、1969年に発売されたデビューアルバムが「シカゴの軌跡(The Chicago Transit Authority)」。

 1970年にはシングル「25 Or 6 To 4(長い夜)」が世界的に大ヒットし、1976年にはラブ・バラード「If You Leave Me Now(愛ある別れ)」が全米ナンバーワンとなった。

 その後、アルバム「14」の商業的な失敗などで低迷期を迎えるが、1980年代に入ると、プロデューサーにデイヴィッド・フォスターを迎えて活動を活発化する。

 1982年に大ヒットした「Hard to Say I'm Sorry(素直になれなくて)」、1989年の年間第一位「Look Away」からラブバラード中心の楽曲で知られるようになる。

 最近では、2008年4月に来日し、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースとジョイント・コンサートを行った。

「Chicago Japan Tour 2009」東京公演 開催概要
日時
・9月19日(土)開場17時/開演18時・20日(日)開場16時/開演17時
会場:東京国際フォーラム ホールA
主催:キョードー東京/テレビ朝日/ぴあ/文化放送/TOKYO FM
企画制作・招聘:キョードー東京
後援:ワーナーミュージック・ジャパン
※名古屋公演は9月16日(水)中京大学文化市民会館オーロラホール/神戸公演は9月22日(火・祝)神戸国際会館こくさいホールにて開催

公式サイト
http://www.chicagotheband.com/




 ブラスロックというと、忘れてはいけないのがブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ(Blood, Sweat & Tears、BS&T)。

 彼らも1960年代後半から1970年代にかけて活躍し、シカゴとブラスロックの双璧と称された。何故、この時期に、ブラスを多用したバンドが活躍してたのかは未だによくわからない。

 1968年「子供は人類の父である(Child Is Father To The Man)」でデビューし、1969年にはバンド名を冠した「Blood, Sweat, and Tears」でグラミー賞の最優秀アルバムを受賞、広く知られるようになった。1971年には初来日し、武道館でコンサートを行なっている。

 彼らはブラスロックというよりも、リズム・セクションに重厚なホーンを多用し、ロックとジャズを融合させるという実験的な試みにチャレンジしたバンドだった。

 新作の発表もなく、メンバーも大幅に代わったが、式サイトを見ると、ヴォーカルのデヴィッド・クレイトン・トーマスを中心に、アメリカや世界各地でライブ活動などを行っているのがわかる。

◆公式サイト
http://www.bloodsweatandtears.com/index.html

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