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 キャロル・キングがジェイムス・テイラーと共に、2010年4月に来日し、日本武道館でコンサートを開く。すでにチケットの前売りも始まった。

参考: 「キャロルキングがやってくる」2008.08.17掲載


 キャロル・キングのデビューは1958年、シンカーとしては泣かず飛ばずで、その間、夫のジェリー・ゴフィンとのコンビで作曲家として活躍、1960年から1963年にかけての20曲余の全米トップ40ヒットを世に送り出した。
 その後、アメリカの音楽シーンはビートルズを始とする英国のミュージシャンが席巻(British Invasionといわれた現象)、自らの結婚生活の破綻もあり、一時期、音楽シーンから姿を消した。そして1971年3月、アルバム「つづれおり」で復活する。

 作曲家として活躍していた期間、彼女の実質的なマネージャーを務めていたのが、彼女の音楽出版代表、オード・レコーズの創立者ルー・アドラーだった。
 ある時、キャロル・キングは、ロスのラブレア通りのA&Mレコーズ敷地内にあるオードのオフィスにルー・アドラーを訪ね、デモテープを聴かせた。そこに収められていたのが「つづれおり」のオリジナル音源だった。

 1971年当時、すでに60年代後半の文化的、政治的熱狂は冷めており、人々はより内省的な傾向を強めていた。そんな時代背景の中で、「つづれおり」は発表された。
 「つづれおり」からシングルカットされた「イッツ・トゥー・レイト」・アイ・フィール・ジ・アース・ムーヴ」は発表から1ヶ月後の4月には、ビルボードのホット100に入り、一躍、注目を集める。
 同年6月には「イッツ・トゥー・レイト」と「つづれおり」の両方がビルボードのナンバーワンに輝き、その後、「イッツ・トゥー・レイト」は5週間、「つづれおり」は15週間その座に留まり、「つづれおり」は302週もの間チャートインを続けた。そして、今も
「つづれおり」は多くの人たちに愛されている。

 いつも携えている愛聴盤は「カーネギー・ホール・コンサート」。前回、この「カーネギー・ホール・コンサート」について紹介したように、ジェイムス・テイラーとのデュエットが素晴らしい。

 中でも、彼女の定番の一曲ともなった「君の友だち」。この曲を聴くと、もう長年、合っていない友人や、いつもそばにいるわけではないけれど、これはしんどいなという時に支えになってくれた友人を思い出す。

 今回の武道館コンサートでも、きっと聴ける。なんでこの国では、こんなにチケットが高いのかと思うし、武道館は広すぎるけれど、予約してみようと思っている。


日時
・2010年4月14日(水)/開場:18時/開演:19時・2010年4月16日(金)/開場け18時/開演れ19時
会場:日本武道館
問い合わせ先:ウドー音楽事務所:03-3402-5999/ウドーチケットセンター:0570-09-3333

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