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 照明器具開発製造分野でユニークな商品・サービスを市場に提供している株式会社アイゼット(本社:長野県上伊那郡南箕輪村6201-1/資本金:4,000万円/代表取締役:林邦男)では、高性能反射板搭載の照明器具「リライト」など同社製品を用いることで可能となる「電力半分大作戦」キャンペーンを開始した。



 3月11日に発生した東日本大震災以降、さまざまな分野において節電が求められ、7月には電力使用制限令が発せられ、昨年の夏と比較して、東京電力と東北電力管内の企業に対して電力使用量の15%の削減が求められた。

 そのような状況を受け、すでに数多くの設置事例において高い節電効果を上げている同社の蛍光灯反射板「リライト」への関心が高まっていることから、電力を半分にすることで社会に貢献したいとの思いから本キャンペーンを開始した。





 照明器具(蛍光灯)は、主にランプ(光源)、安定器(インバータ)、反射板という3種類の部位から構成されている。同社では、この反射板の機能に注目、独自の製法による超高性能反射板を活用することで蛍光灯の照度を1.5倍〜2倍にアップすることに成功した。

 ここで使用される反射板は、チタン・シリコンなどを用いたガラス状の物質をアルミの反射面に真空蒸着させたもので、入射した可視光線をほとんど吸収せず、94%にも及ぶ反射率を実現している。
 合わせて従来の蛍光灯が天井や照明器具側に逃していた光線を下方に効率よく反射させるよう光学的に、その反射角を設計することで、1.5倍〜2倍という驚異的な照度アップを可能にしている。






 大手スーパーの株式会社ダイエーでは、節電対策として株式会社アイゼットの蛍光灯反射板「リライト」を20店舗に実験導入した。同社では、蛍光灯2本が1セットとなった照明器具が1店舗あたり平均で約1,000カ所あるが、これによって消費電力が半減し、明るさも最大4割上がるという。同社では今年度中に約20億円を投じて新たに約90店舗に導入する。
出典:2011年5月26日・日本経済新聞

 従来、照明器具の取替には天井面の改修などの工事を伴ったが、蛍光灯反射板「リライト」ではこれまでの常識を覆し、最小限の天井工事で交換が可能。そのため株式会社ダイエーでも業務に支障なく、迅速な取り換え工事が実現した。

『カテプリ新さっぽろでは大きく分けて2種類の器具を導入。一つは省エネが主目的となるFLR 110W埋込式からリライト86Uへの置換え。もう一つが老朽化の激しいFLR40W6灯式の埋込器具からスーパーリライトXtraーU・4灯式特注バージョンへの置換え。とくにショーケース等が多く並ぶ同店ではランプ交換が不要になるXtraランプの長寿命効果が発揮される。』
出典:株式会社アイゼット・ホームページ/http://www.ele-half.com/reflector.html





 蛍光灯反射板「リライト」とLEDを凌ぐPHILIPS社の長寿命ランプを組み合わせた「スーパーリライト」も提供している。

 同じ条件で使用した場合、従来の逆富士型照明器具では、約3年ごとにランプの交換と廃棄を行うのが一般的であった。一方で、このPHILIPS社の長寿命ランプでは、定格寿命45万時間・10年間を実現している。

 これによって省エネ・省コストと共に、廃棄物を減少できる省資源化にも貢献、実質的にLED採用のイニシャルコストの約半分、ランニングコストではほぼ同等を可能としている。





 前述したように省エネ・節電への要請からLED照明への関心が高まっている。LED照明のメーカーも前倒しで生産を増強するなどして従来よりも価格も低下傾向にある。一方で、LED照明には、そのメリットと相反する課題もある。

 株式会社アイゼットの「リライト」と「スーパーリライト」は、単独採用でもLED照明と同等またはそれを凌ぐメリットを提供すると共に、今後、普及が進むと考えられるLED照明への橋渡しをするものといえる。すでに同社では、独自技術を更に洗練させ、LED照明の性能をより高く発揮するノウハウの開発にも着手している。

電力半分大作戦 アイゼット ダイエー様納入 WBS放送(YouTube放映)

(1)LED照明導入のメリット
・発光効率がおおよそ同等照度の蛍光灯の2倍
・寿命は4万時間〜10万時間
・水銀や鉛を含まず、環境に優しい
・発光チップが小型化、自由に配置できるので多様なデザインの証明が可能

(2)LED照明導入の課題
・同等照度の蛍光灯よりも向上した発光効率は正確には「発光させる効率」で、「照らす効率」とは異なる=>(同じワット数だが蛍光灯よりも暗い感じがある)
※LEDは点光源のためスポットライトや間接照明には特性が発揮できるが、部屋全体を明るくする場合は効率的でないともいえる。

(3)LED照明導入時の最大の課題「互換性」
 このようにLED照明導入には、メリットと課題点がある。後者は、LED照明の特性や技術革新で解決されつつあるが、最も大きな課題となっているのが、蛍光灯との「互換性」である。
・蛍光灯型LEDライトは現在、敷設されている蛍光灯と交換しただけでは「点灯しない」
・蛍光灯型LEDライトの敷設には安定器の工事が必須で、工事には電気工事士の資格が必須
※蛍光灯の安定器をそのままにして蛍光灯型LEDライトを敷設すると、故障はともかく、事故の可能性もある。
※導入時にはこのようなコストがかかることも要検討。

 さらにLEDライトとLED対応型安定器はメーカー間の互換性がない。そこで経済産業省では、電機用品安全法に基づく規格化を進めており、2012年4月からはこの法律の規制対象となる予定である。




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