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監督:山下敦弘
脚本:渡辺あや
製作:『天然コケッコー』製作委員会
キャスト:夏帆、岡田将生、夏川結衣、佐藤浩市ほか
7月28日(土)、シネスイッチ銀座、渋谷シネ・アミューズ、新宿武蔵野館ほかにて全国ロードショー。
公式サイト:天然コケッコー
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もうすぐ消えてなくなるかもしれんと思やあ、
ささいなことが急に輝いて見えてきてしまう。

 山と田んぼが広がる木村町。方言丸出しの中学二年生右田そよの通う、小中学生合わせても全校生徒たった6人の分校。そこにある日、東京からかっこいい大沢広海が転校してくる。

 初めてできた同級生との楽しく過ごす毎日に、期待に胸膨らませるそよ。一方、面倒未の言いそよとは正反対で、ちょっと意地悪でとっつきづらい大沢。
 やがて、そよはそんな大沢が気になりだして…。


初めて同級生ができました

 若草の萌える野のような、生き生きとした日本映画がまた1つ誕生しました。カリスマ漫画かくらもちふさこの名作コミック「天然コケッコー」の映画化です。「天然コケッコー」は、ど田舎で暮らす少女の何気ない日常をリアルに描き、長い間ファンの胸に深く根ざし愛されつづけてきました。

 そんな原作に挑むのは、鋭い感性と透徹した洞察力を持ち、「リンダ リンダ リンダ」「リアリズムの宿」などでに本中を爽やかな感動で包んだ気鋭、山下敦弘監督。自然豊かな町を舞台に、方言丸出しの少女が初恋を経験し、家族や友達や村人に見守られながら成長していく、笑顔いっぱいの物語。

 海、山、太陽…自然の光と音の中、きらきらと今を生きるゆったりとした時の流れが、体の中に入りこみます。不思議な優しさと幸福感が溢れる、あたたかな永遠の感動作です。


日常の中にある小さな奇跡

 撮影は、夏から秋にかけて、島根県浜田市にて行われました。映画には、四季折々の表情と、山や風や虫などの自然の音がふんだんに織り込まれています。

 日本の原風景のような田舎で思春期を迎える主人公そよがふっと口にする想い……「もうすぐ消えてなくなるかもしれんと思やぁ、ささいなことが急に輝いて見えてきてしまう」その何気なくこぼれた言葉には、「日常の素晴らしさ」と「無常のうら哀しさ」という、分けては考えにくい、生きていくことの本質が象徴されています。

 日々のなかで起こるささやかな喜びや痛みの中にこそ愛は満ちており、そんな小さな幸福の数々がこの映画の中に溢れています。

 甘酸っぱいセンチメンタルと、爽やかなノスタルジーが混在する『天然コケッコー』は、あたたかな記憶を呼び覚まし、いつまでも浸っていたいという感覚をもたらし、やがて忘れてしまった奇跡を思い出させてくれるでしょう。




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