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 アスミック・エース エンタテインメントとフジテレビジョンは、作家村上春樹氏より小説「ノルウェイの森」の映画化許諾を受け、映画「ノルウェイの森」を共同製作する準備に入った。アスミック・エース エンタテインメント創立25周年記念事業でもある。

ノルウェイの森()()
 小説「ノルウェイの森」「講談社刊)は国内発行総累計部数870万部を誇り、36言語に翻訳されている世界的ベストセラー。

 監督を務めるのは、「シクロ」「夏至」のフランス人監督トラン・アン・ユン。パリでフランス語版を読み、日本人俳優による日本での映画化を思い立ったという。

 村上春樹氏はこれまで、「ノルウェイの森」の映画化を断り続けていたが、トラン監督やプロデューサーとの話し合いを通じて、映画化の方向性に同意を受けたもの。本作は、2009年2月から撮影、2010年全国公開を目指して準備を進めていくとのこと。




 監督・脚本を勤めるトラン・アン・ユン氏は、1962年ヴェトナム生まれ。75年にフランスに亡命。長編第1作「青いパパイヤの香り」(92)で第46回カンヌ国際映画祭カメラドール賞、第19回セザール賞第1回監督賞を受賞、第66回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートを果たし、一躍世界の注目を集めた。

 続く第2作「シクロ」「95)は、第52回ヴェネチア国際映画祭でグランプリを獲得。「夏至」(01)も第53回カンヌ国際映画祭のある視点部門に出品、わずか3作にして国際映画祭の常連となる。 最新作は「I Come With The Rain」 。


『監督コメン』

 「ノルウェイの森」は、青春の満たされない渇望、過激な主張、死の選択、大人に向かう道程など、誰もがたどる人生の経験を描いた作品です。

 原作は力強く繊細であり、激しさと優雅さが混沌としていて、官能的かつ詩情に溢れています。

 つまり、映画化するための数多くの幅広い題材を内包しているのです。私はこの作品を映画化したいと直感したことが、原作の素晴らしさと豊かさの正当な評価に繋がるであろうと信じています。






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