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監督:ジェイソン・ライトマン
脚本:ディアブロ・コディ
キャスト:エレン・ペイジ、マイケル・セラ、ジェニファー・ガーナー、ジェイソン・ベイトマン、オリヴィア・サールビー、J・K・シモンズほか
2008年6月上映予定、決定後、掲載。
公式サイト:JUNO

 主人公のジュノは16歳の女子高生。代わり映えもしない、いつもの退屈な午後が過ぎていく。気になっている男の子がいる。変に気取らないのが魅力的なクラスメイトのポーリー。二人はなりゆきで関係を持ち、ジュノは予想外の妊娠をしてしまう。

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 まだ高校生....。生まれてきても、子供はとても育てられない。親友のリーとジュノは相談して生まれてくる子供のためにに完璧な両親を見つけようとする。出会ったのは養子を望む裕福な夫婦、マークとヴァネッサだった。

 どんどんお腹が大きくなっていく。ジュノにとって、その9ヶ月間は大人になるためのアドベンチャー。最初は戸惑っていた家族や暖かく見守ってくれる友人たととともに、さまざまな不安や思いに揺さぶられながら、それでも問題に真正面から取り組むジュノ。大きくなっていく子供と共に、成長していく彼女の選択とは.....。

 製作費は1,000万ドル(約11億円)の小品、アカデミー賞に先立ち、2月23日に、カリフォルニア州サンタモニカで行われたインディーズ映画の祭典、第23回インディペンデント・スピリット・アワードで、エレン・ペイジが主演女優賞、ディアブロ・コーディが脚本賞を受賞している。

 米国でも問題となっている10代のセックス、妊娠そして中絶。賛否分かれる題材を描きながら、少しすねていて、あけすけに明るいジュノは沢山のファンを獲得し、興行的にも大きな成功をおさめている。

ディアブロ・コディ
 ジュノを演じたカナダの新星エレン・ページは20歳。監督のジェイソン・ライトマンは30歳。脚本のディアブロ・コーディは29歳。大統領予備選では政治問題化している妊娠中絶。彼らはそんなエスタブリッシュした大人たちの現実離れした議論を笑い飛ばすように、若者たちの日常を皮膚感覚で鮮やかに描ききっている。


 本作でオリジナル脚本賞を獲得したがディアブロ・コディ。シカゴ出身でストリッパーやテレフォン・セックスのオペレーターで生計を立ていたのも話題となっている。本名はブルック・ビュジー、「ディアブロ・コディ」の由来を推測すると、ディアブロ(悪魔の)とコーディ(西部の興行師バッファロー・ビル)だろうか。

 自身のブログが大人気となり、それを読んだ関係者が本作の脚本を依頼、処女作にも関わらず、初ノミネートされ、見事にオリジナル脚本賞に輝いた。彼女の元には、脚本の執筆依頼が殺到しているという。アメリカン・ドリーム。

 映画産業の生き残りへ、そして興行的な思惑もあるに違いないが、ハリウッドのふところは深い。公開当初の上映映画館は全米でわずか7カ所、それが最終的には2,000カ所を突破。海外でも上演を待ち望む声が続々と寄せられているという。


(C) 2007 Twentieth Century Fox






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