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監督:ポール・グリーングラス
原作:ロバート・ラドラム「最後の暗殺者」(角川文庫)
キャスト:マット・デイモン、ジュリア・スタイルズ、ジョアン・アレン、デヴィッド・ストラザーン、スコット・グレン、アルバート・フィニーほか
2007年11月10日(土)日劇1ほか、全国ロードショー
公式サイト:ボーン・アルティメイタム
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 その男、ジェイソン・ボーンは記憶を失っていた。なぜ自分が執拗に追われ、命を狙われるのか理解できなかった。しかし彼には、次々と降りかかる絶体絶命の危機に、反射的に対処できるパーフェクトな戦闘能力が備わっていた。やがて自分がCIAの元暗殺者だと知ったボーンは、失われた過去を取り戻すために走り出す。心の通った人間としての自由と未来を掴み取るために…。

 マット・デイモン主演の(ジェイソン・ボーン)シリーズは、ロバート・ラドラムによる大ベストセラーのスパイ小説を、映画化にふさわしく翻案したアクション・エンターテインメントだ。

 CIAの暗殺者養成プロジェクト(トレッドストーン計画)が生んだ"最高傑作"であるボーンは、国家機関に属する殺しのエージェントだった。その身分の意味合いは"007"ことジェームズ・ボンドと同じだが、両者のキャラクターの資質はまったく違う。

 ボーンは秘密兵器などを一切持たず、自ら進んで敵を殺すこともない。記憶をなくしたまま不穏な現代に放り出され、恐るべき謀略に巻き込まれながらも闇の中の真実を探し求める孤独な青年だ。そんな新時代のヒーローの決死の冒険が観る者を魅了し、深い共感を呼び起こしてきた。3部作として構想されたシリーズの完結編『ボーン・アルティメイタム』は、まさに世界中が待ち焦がれた一作といえよう。

最後の暗殺者(写真・上)(中)(下)
 ジェイソン・ボーンの"自分探しの旅"を描くこのシリーズは、ヨーロッパを中心に世界各国の都市へと観客を誘う。前作『ボーン・スプレマシー』からの流れをくむモスクワでの冒頭シーンに続き、ボーンはパリからロンドン、マドリッド、モロッコのタンジールへとめまぐるしく移動し、やがてニューヨークに到達する。そこは別の本名で生きていたごく普通の若者が、暗殺者ジェイソン・ボーンに生まれ変わった因縁の場所。壮大なスケールを誇るこの3部作は、ボーン誕生の地がクライマックスの舞台となり、衝撃と感動のフィナーレを迎えるのだ。

 また、このシリーズの特筆すべき魅力は、各都市を訪れたボーンがCIAや殺し屋相手に繰り広げるアクション・シーンの数々だ。『ボーン・アルティメイタム』は徹底的にリアルな臨場感にこだわった前2作の志向を受け継ぎつつ、スピード感と迫力を極限まで追求。序盤のロンドン、中盤のタンジール、終盤のニューヨークに3つの長いアクション・シークエンスを配置し、多彩なロケーションを生かした疾風怒濤の見せ場を連打する。

 なかでもエキゾチックなタンジールの街で、ボーンが手強い殺し屋を追いまくる10分以上のチェイスでは、比類なきスペクタクルが炸裂する。民家の屋根から屋根へ、窓から窓へ飛び移るボーンも超人的だが、猛然と突っ走る彼に食らいついて離れないカメラワークはもはや神業の域。アクション映画史上に刻まれるべき奇跡の瞬間がここにある。




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