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監督:アントワーン・フークア
脚本:ジョナサン・レムキン
製作:ロレンツォ・ディ・ボナベンチュラ
キャスト:マーク・ウォールバーグ、マイケル・ペーニャ、ダニー・グローバー、ケイト・マーラほか
2007年6月1日(金)日劇3ほか全国一斉ロードショー
公式サイト:ザ・シューター 極大射程
ベネット・ミラー監督来日記者会見に、"たなカポーティ"登場
2キロ先の標的を1発で射抜くスナイパー
プロがゆえにアメリカに必要とされた男が、
なぜ、アメリカに狙われたのか――

 元海兵隊のスナイパー、ボブ・リー・スワガーは、一線を退き、広大な自然が広がる山奥で静かな生活を送っていた。

 ある日、大統領暗殺計画が発覚したので阻止してほしいとの依頼が舞い込む。約2キロ先の標的を射抜けるのは、世界にそういるものではないからだ。しかし、その一報は、大自然、そして自分とだけ向き合っていた彼を、巨大な陰謀が渦巻く絶体絶命の危機に陥れるものだった…。

 アメリカを、そして全世界を震撼させる事件の渦中、彼は彼自身の"掟"を破ろうとする者を裁くために、ライフルを手にする――たとえそれがアメリカという国家であろうとも、スワガーに恐れはない、アメリカがスワガーを恐れることがあっても。

 原作は、2000年「このミステリーがすごい!」の海外作品部門第1位を獲得した「極大射程」、1992年を物語の舞台にしている。冷戦を終えたアメリカが、アラブ世界との戦いを開始してから7年、国家対国家の戦いに意味を見出せないばかりか、あらゆる意味で敵と見方の区別がつけられなくなった時代のはじまりだった。

 だからこそスティーヴン・ハンターは、個人としての絶対の"掟""名誉"を持つボブ・リー・スワガーという男を創り出し、国家とすら対峙させるという物語を産み出した。
 映画では、もちろん、"9.11"以降というさらなる時代の混乱を反映した脚色となっている。

 テロリズムによりその歴史上初めて傷ついたアメリカは、国家としての威信を失いつつある。スワガーというキャラクターが持つ強烈な個性と存在感、そして生命力は現代のアメリカが畏れつつも求める理想の個人の姿かもしれない。国家が個の集合体であるとするなら、スワガーのような人物こそ、今のアメリカに必要なのであろう。





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