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監督:イサベル・コイシェ
キャスト:サラ・ポーリー、ティム・ロビンス、ハビエル・カマラ、エディー・マーサンほか
2007年2月10日 全国ロードショー!
公式サイト:あなたになら言える秘密のこと
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誰にも言えない秘密を持つ女性が、重傷を負った男と出会い
もう一度生きること、愛することを願う希望と再生の物語


 命の期限がわかった時、初めて人生を愛することを知った女性を描き、熱い涙を誘った『死ぬまでにしたい10のこと』。「私なら何をしたいか」と自身の心に問いかけ、「残された時間をどう生きるか」を大切な人と語り合うことで、感動と共感が日本中に広がり、大ヒットを記録した。

 あれから3年、イサベル・コイシェ監督と主演のサラ・ポーリーが再びコンビを組んだ、待望の最新作が完成した。本国スペインでは、2005年ゴヤ賞の最優秀作品賞・監督賞を受賞、ヴェネチア映画祭にも正式出品され、世界各国で高く評価された感動作が、いよいよ日本にもやって来る。


 ハンナには誰にも言えない秘密があった。そのせいで友達も作らず、職場と1人暮らしの部屋を往復するだけの日々を送っていた。ある日、上司から無理やり休暇をとらされたハンナは、見知らぬ街を訪れる。

 ふとしたきっかけで、油田の事故で負傷したジョゼフという男を看護することになるハンナ。

 一時的に視力を失ったジョゼフは、会話からハンナの人となりを探ろうとするが、彼女は自分の過去を何ひとつ語ろうとしなかった。それでもジョゼフのユーモアに満ちた巧みな話術に引き込まれたハンナは、秘密と嘘に少しずつ真実を滲ませていく。油田掘削所の風変わりだが憎めない人々との交流も、ハンナの心を開いていく。やがて事故の原因でもあるジョゼフの切なくも悲しい秘密を打ち明けられたハンナは、自分の秘密とも向き合うことを決意するのだが......。

 自らのあやまちか、天から降ってきた不運かの違いはあっても、1度もつまずかないで最後まで歩き続けられる人生など存在しない。誰にでも、もう2度と太陽の輝く朝はこないと嘆く夜がある。もう何年もそんな夜に閉じこもったままのハンナに思い切って窓を開けさせたのは、同じように傷を抱えたジョゼフの愛の力だった。それは奇跡の愛でも、運命の愛でもない。相手の痛みを感じることができるという、とてもシンプルでピュアな愛、隣人とも国境を越えた人々とも争いの絶えない現代に生きる私たちが、いちばん必要としている愛の姿なのだ。


イサベル・コイシェ監督メッセージ

 映画を撮り終わった後に、その作品について語ることほど難しいことはない。

 作品のことばかりを考えながら、眠って、食べて、生活して、夢見て、1日24時間呼吸をした後で、やりとげたことについて言葉で説明しようとしても、出演者たちやクルーたちが乗り越えてきた冒険を語り尽くすことは決して出来ないだろう。

 だから、これは私自身をも裏切るような発言にもなりかねないけれど、この映画には、私がこれから説明しようとしていることよりもずっとずっと多くのことが語られているし、ずっと深い幾重もの層があるということを言っておきたい。

 海洋のまっただ中。そこにある油田掘削所で働く作業員たちは、そのほとんどが男性だ。そんな現場で事故が起こった。

 この事故で一時的に視覚を失ってしまった男(ティム・ロビンス)を看護するために差し向けられたのは、自分の過去を忘れようとしているミステリアスで孤独な女性(サラ・ポーリー)だった。

 2人の間には徐々に奇妙な関係が築き上げられていく。

 秘密と真実と嘘とユーモアと苦痛がひしめく2人の関係は、お互いの心の深いところを傷つけ合いながら、それぞれの人生を永遠に変貌させてゆく。

 この作品は、過去の重みについて、嵐の前の突然の静けさについて、2500万もの押し寄せる波について、スペイン人のシェフ(ハビエル・カマラ)とアヒルについて語った映画だけれど、それにも増して、最悪の状況でさえ発揮される愛の力について描いた作品である。





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