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監督:是枝裕和
キャスト:ペ・ドゥナ、オダギリジョー、高橋昌也、余貴美子、岩松了、星野真里、寺島進、富司純子、板尾創路ほか

9月13日(日)公式上映(「マスターズ」部門)
上映:21時日本時間 9月14日(月)10時]
ティーチイン:23時[日本時間 9月14日(月)12時]
会場:SCOTIABANK THEATRE 2(Public 1)開
公式サイト:
空気人形


米アカデミー賞の前哨戦、トロント国際映画祭「マスターズ」部門、正式出品
北米がペ・ドゥナに恋をした
舞台挨拶・ティーチイン

 古びたアパートで持ち主である秀雄と暮らす空気人形、空っぽな誰かの「代用品」。 ある朝、彼女は本来持ってはいけない「心」を持ってしまう。秀雄が仕事に出かけると、洋服を着て、靴を履き、街へと歩き出す。
 ある日、レンタルビデオ店で働く純一と出会い、その店でアルバイトをすることに。密かに純一に想いを寄せる空気人形だったが、彼の 心の中にどこか自分と同じ空虚感を感じてしまう。


 現地時間の13日、開催中のトロント国際映画祭にて公式上映された。舞台挨拶には出演者でもあり、映画「狼災記 (The Warrior and the Wolf)」で映画祭に参加していたオダギリジョーも祝福に駆けつけ、熱狂的に迎えられた。

 上映後に行ったトロントの地元市民から監督への ティーチインでは、司会者から「トロントで最も愛されている日本人監督」と紹介され、予定時間を大幅に上回る大盛況。熱烈な質疑応答が繰り広げられた。


是枝監督
 こんばんは。この映画祭はもう6回目の参加で7本映画を撮って7本とも招待していただ いており、いつも来る度に本当に楽しみにしています。今回の映画は、今まで僕の映画を見てくれていた方は驚かれるかもしれませんが、不思議なファンタジーで、人間でない ものが主人公になっています。とはいえ今までの僕の作品と共通する部分も結構あるの ではないかと思います。

 この作品の)出発点は、9年ほど前に読んだ20ページくらいの短編漫画です。その中に どうしても忘れられないシーンが有り、映画の中でも非常に重要なシーンになっています。  ペ・ドゥナのキャスティングについては、脚本ができ上がった時に、一人の人形の赤ん坊が生まれ落ちて、好奇心で世界へ出て言葉を覚えて人を好きになるという成長していく物語だったので、これは日本語が最初できなくてもお願いできる役だなと思い、もともと大ファンだったペ・ドゥナにダメもとでお願いしてみようと、韓国に手紙を書き、実現した。とても幸せなコラボレーションでした。

 この漫画はビニールの人形を主人公にしているけど、現代人の空虚感や孤独感みたいな ものを、どうやったら埋められるのかというのを書いているのだと思いました。人形が 抱えている空虚感が、自分では埋められなくて、他人に息を吹き込まれたときに初めて 満たされるという、その自分と他人の考え方というのが非常に豊かだと思って、この 映画のテーマにしました。

オダギリジョー

 こんばんは、オダギリです。今回は初めて是枝さんとお仕事させていただいて、実はこの映画に出ていまして、多分、気づかない方もいるんじゃないかと思いますが、人形を作る生みの親の役をやりました。

是枝監督
 オダギリさんは大好きな役者さんなので、今日は来てくれて本当に嬉しいです。確かに出番はそんなに多くないんですが、これはオダギリさんでないとできない役で、オダギリさんがOKしてくれなかったらこの役はなくなっていたんじゃないかと思う位、重要な役どころです。

 オダギリさんの役は、実際に人形を作っている工場の取材をした時に、30代の人形師の方がいて、その人に聞いた話がほとんどセリフになっているんですね。主演を演じたぺ・ドゥナとともに非常に大好きなシーンになりましたので、楽しんでいただけたらと思います。


『9月17日(木)、空気人形たちが新宿バルト9をジャック』

ペ・ドゥナ
 皆さま、本日は来ていただいてありがとうございます。公開まで残り一週間で今、非常に気分が良いです。皆さんに楽しみを提供して、考えてもらえる映画になってほしいなと思います。バルト9は初めて来たが、とてもキレイで整備も整っていて、ここで公開してもらえるなんてとても嬉しいです。
 メイド服のスタッフは)皆さんおキレイな方々で、 応援してくださっているのが伝わってきますし、全身で応援してくいただいてありがとうございます。これからも映画の成功に向けてご協力お願いします。

ARATA
 この作品は個人的にもとても思い入れのある(是枝)組での作品で、素晴らしい映画が できたと思っています。また一週間後、ここに足を運んでもらって楽しんでいただけたらと思います。

(c)2009業田良家/小学館/『空気人形』製作委員会』





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