ユナイテッド・シネマ 最新映画を自動更新でご紹介!
top pagemovie最新記者会見(バックナンバー)









『「雲南の花嫁」チアン・チアルイ監督来日・四川省大地震チャリティ試写会』
監督:チアン・チアルイ
キャスト:チャン・チンチュー、イン・シャオティエン、ツイ・チェンミンほか

日時:2008年6月3日(火)18時30分〜19時
場所:ショウゲート試写室(都内渋谷区桜丘町24-4)
登壇者:チアン・チアルイ(章家瑞)監督
2008年7月26日(土)、K's cinema他、全国順次ロードショー
公式サイト:
雲南の花嫁


 映画「雲南の花嫁」のチアン・チアルイ監督の舞台挨拶つきチャリティ試写会が6月3日に都内渋谷区のショウゲート試写室にて行われた。本作は、中国雲南省のイ族の結婚のしきたりをめぐり、奔放な花嫁の繰り広げるハートフルなラブストーリー。

 雲南の大自然の中で、朗らかに育ったイ族の娘フォンメイは、幼なじみのアーロンと結婚することになった。結婚を喜んでいたフォンメイだったが、イ族のしきたりとして、 「結婚しても3年は別々に暮らし、その間は結ばれてはならない」とあり、大好きなアーロンと3年間も離れ離れの生活を送ることになる。寂しさに堪えきれず、フォンメイ はアーロンが指導する娘龍舞隊に潜り込む。しかし、それはイ族のしきたりを破ること だった...。


 今回が4度目の来日となるチアン・チアルイ監督は四川省の成都出身であり、本作で描かれているイ族は、雲南省だけでなく四川省にも多く居住者がいるということで、 5月12日に発生し、記録的な被害となった四川大地震の支援活動を応援するため、単なる舞台挨拶ではなく、急遽チャリティ試写会とし、参加者を募集した。

 急な実施だったにも関わらず総勢20名を越えるマスコミが来場。キャパ48名の試写室は満席となった。

 近年、急激な発展を遂げる中国。都市化の一途をたどる北京や上海とは対象的に、中国西南部に位置する雲南省では今なお25の少数民族が部族のしきたりを重んじ生活しているが、そこにもり近代化の波は押し寄せている。

 来場者との質疑応答の際に「少数民族の生活を守る上で、政府と対立しないのでしょうか」という質問があり、「私はそれを最も危惧しています。都市化の中で、物質が豊かになる一方で精神が貧しくなっている。少数民族 の文化も消えている。雲南3部作を撮ることでそのことを見直したかった。数千年もの間、 脈々と伝えられてきた"しきたり"。それをどう守ってゆくかが大切だと思いました。日本の伝統を重んじる部分を中国も見習うべき。保存すべきものは残し、近代化も進める。 均衡を保つのは非常に重要だと思います。」と真剣な面持ちで回答したチアン・チアルイ 監督。

 それでも、質問が主演女優のチャン・チンチューに及ぶと、「彼女は普段は目が小さいんですが、カメラに向かうと大きくなるんです。ものを言う目になるんです。それはとても素晴らしい眼差しです。」さらに、「実際の彼女は口数が少ないタイプですが笑顔が素晴 らしい。総じて彼女の魅力は「変化に富んでいる」点ですね。」と笑みをこぼしながらこたえ、静粛な雰囲気だった会場を和ませた。


『チアン・チアルイ監督コメント』
 このような形で皆さんがこの映画を通じてチャリティにご参加いただいたたことをとても感激しています。今回の大地震で四川省は大きな被害を受けました。しかし、日本を始め多くの国が四川省のことを思いさまざまな手を差し伸べてくれる。そのことに触れることができて無限の愛を感じることができています。

 特に日本は、一番最初に被災地に入ってくれて、懸命に救援活動をしてくれる姿が毎日TVで放送されており、四川省の人は日本の方々に厚い感謝をしていることを、是非日本の 人に伝えてほしい、と四川省に住んでいる友達から連絡がありました。本当に皆さん、 今日は温かい心をありがとうございました。





ワーナー・マイカル・シネマズ
Copyright (C) 2012 Archinet Japan. All rights reserved.