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監督:デイビス・グッゲンハイム 
製作総指揮:ジェフ・スコル、デイビス・グッゲンハイム、ダイアン・ワイアーマン、リッキー・ストラウス、ジェフ・アイヴァース
製作:ローリー・デイビッド、ローレンス・ベンダー、スコット・Z・バーンズ
出演:アル・ゴア
登壇者:アル・ゴア
2007年1月20日(土)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズ他全国ロードショー

公式サイト:不都合な真実(原題:An Inconvenient Truth)

 アル・ゴア氏。1976年に初めて下院議員に選ばれた後、4期をつとめる。84年と90年に上院議員に選ばれ、1993年1月にはアメリカの副大統領に就任。在職中はクリントン大統領の経済チームの中心的なメンバーとして知られる。これまでの彼は上院議員の議長や全米安全保障委員会など、さまざまな立場でリーダーとしての責任をはたしてきた。

 地球温暖化防止のため、このテーマを取り扱った著書「地球の掟 文明と環境のバランスを求めて」(翻訳版はダイヤモンド社)を92年に発表し、ベストセラーとなる。

 また、ロンドンを根拠地とするゼネレーション・インヴェストメント・マネイジメント社やカレントTV(独立系ケーブルとサテライト・テレビ局)の会長となる。さらにアップル・コンピューターの取締役会のメンバー、グーグル・インクの上級顧問やミドル・テネシー州立大学の客員教授などもつとめている。


Q:今回の映画化を決意された動機を教えていただけますか?

アル・ゴア:製作者のジェフ・スコルが私のスライド講演に来てくれて、映画化の可能性について話してくれた時、彼の深い知識と情熱にとても心を動かされました。彼の会社(パティシパント社)はユニークで、彼のやっていることは素晴らしいと思います。

Q:温暖化問題に注目されたのは、いつ頃からですか?

アル・ゴア:ロジャー・レヴェル教授が警戒を発した1960年代後半からです。私は下院議員に選ばれた後、70年代後半にこの問題に関する初の議会の聴聞会をまとめる手伝いをしました。

 80年代には諸外国のトップたちと話し合いを始め、世界中の議員たちによる国際的なネットワークを作りました。副大統領となった後は、92年のリオ・デ・ジャネイロでの地球サミットや97年の京都議定書交渉など多くの交渉の場に参加しています。

Q:そういうプロセスを経て、スライド講演が始まったのですね。

アル・ゴア:新たな科学的な研究が発表されるたびに、私は温暖化の危機の緊急性を伝えることを自分の使命と思うようになりました。いまだに、毎日、この問題をどうやって効果的に伝えられるかを学んでいるところです。

Q:映画でも描かれているように、息子さんの事故があなたにとって、ひとつの大きな転機になったんでしょうか?

アル・ゴア:子供を失うかもしれない、という事態に直面したことは、ひどく苦しい経験であり、私はそこから多くの教訓を得ました。苦しみは人と人とを結びつけるものだと思いますが、苦痛を味わった人から私に手が差し伸べられ、魂同士が結びつくような感じを味わいました。それは何かが転換するような、癒しの感覚でした。その後、私はこれまでとはまったく違った感じで、この貴重な地球を失う可能性に気づきました。それはとても精神的な形での理解で、以前の感情とはまるで違っていたんです。

Q:映画の中であなたは「人はよく否定から絶望へと飛躍してしまうが、それではいけない」と言われていますね。

アル・ゴア:人間の文明は温暖化問題に関して"否定"段階にあると思いますが、そんな"否定"も少しづつなくなりつつあります。私たちが地球規模の緊急事態に直面していることが広く認知されてきたからです。我々には解決策があるのです。ただ、今の段階では政治的な意思が欠けているのかもしれません。

Q:「不都合な真実」が映画のタイトルになっていますが、この言葉の意味することを話していただけますか?

アル・ゴア:真実の中には耳が痛いものがあります。なぜなら、本当にそれらに耳を傾け、真実として認めてしまうと、あなたは変えなければならないからです。その変えることが、かなり都合の悪い場合があります。

Q:この問題に対して断固として働き続け、とてもポジティヴですね。

アル・ゴア:このインタビューを読んでいる人が、危機に直面する手助けをしてくれるようになる、と思うと、どこか楽天的な気持ちになれます。温暖化問題に変化をもたらすため、私たちに残された時間はそれほど多くありません。でも、まったくないわけではありませんからね。

Q:再び立候補する予定はありますか?

アル・ゴア:再び立候補する予定はありません。この映画は、温暖化の危機に対する、人々の意識を変えようという大きな目的を持った活動なんです。

公式サイト:http://lassie.goo.ne.jp/index_f.html





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