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『イン・ハー・シューズ』
来日記者会見
監督:カーティス・ハンソン
出演:キャメロン・ディアス、トニ・コレット、シャーリー・マクレーン、マーク・フォイアスタイン
ほか
日時:9月22日(木)
会場:パークハイアット東京ボールルーム
出席者:キャメロン・ディアス、トニ・コレット

公式サイト:イン・ハー・シューズ
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 上手くいかない人生は、まるで窮屈な靴のよう。性格も職業も堅実な弁護士の姉ローズと、仕事が続かない奔放な妹マギーの、ふたり姉妹の絆を描いたヒューマン・ドラマ『イン・ハー・シューズ』が、この秋、日本で公開される。ローズを演じたオーストラリア出身の実力派女優、トニ・コレットと、マギーを演じたハリウッド・スター、キャメロン・ディアスが来日し、記者会見を開いた。

 来日は初めてのトニと、『シュレック2』以来1年2ヶ月ぶりのキャメロン。2人とも、「この映画は特別な作品!来日できてうれしい!!」と、満面の笑顔を見せてくれました。早速、それぞれが演じた役について、語ってもらう。

キャメロン(以下CD):役者が脚本を読むときは、観客が映画を初めて見るときと同様、最後に、キャラクターがどんな旅を経たのかを知るの。この脚本を読んだとき、マギーのことをすごく誇りに思ったわ。だって彼女は、人生を良くしようと、勇気を持ってステップを踏むんだもの。それまでの彼女の行いは褒められたものじゃないけど、どうしてそういう行動をしたのかは、共感できるわ。

コレット(以下TC):私の場合、キャラクターに共感するというより、ストーリーそのものに共感したの。すごく人間的な物語で、女性に限らず、男性も共感できることが多いと思うわ。ローズの旅路では、最初は周囲にばかり気を使って自分のことを理解できないでいるのが、やがて人生について目覚めていく。自分が本当に何を求めているのか、改めて知り、幸せを見つけていくの。それは人間誰しもが望むことだと思うわ。

Q:おふたりは、女優という仕事が自分にぴったり合った靴だと思いますか?あるいは違う人生を考え、別の靴を探そうと感じることもあるのでしょうか?

CD:私は、女優としてキャリアを始めた日から、もしも仕事が楽しくなくなって、幸せな気持ちにならなくなったら、女優を辞めようと思っていたの。

TC:私もそう。楽しくなくなったら、それは別の方向へ進むべき時だと思うの。俳優という仕事は、この世界やコミュニティの中に常に接点を持って、いろいろな経験して、そこから影響を受けて、それを自分に還元しなくてはいけないわ。さもないと、リアリティのない人間になってしまうの。

CD:この世の中には、人生でやりたくないことを続けなくてはいけない人がたくさんいるわ。その意味で、私は好きな仕事ができることはとても幸せだと感じているの。だからこそ、仕事が楽しくなくなれば辞めるべきだと感じるのよ。今のところ、女優という仕事をしていてすごく幸せよ。

Q:本作は、VSXを使った超大作とは違った種類の映画ですが、キャメロンさんは、今後こういった作品の需要が増えてくると思いますか?

CD:そうね。私はこういう作品がどんどん増えればいいと思う。俳優として、人間的な物語を伝えられるのは素敵なことだし、すばらしいキャラクターを演じ、人生の旅を演じることは嬉しいことよ。でも残念ながら、その機会は多くないの。私たちが役に恵まれないということは、観客もそういう映画を見る機会がないということ。今の映画業界では、似たような作品ばかりが出ているから、もっと観客に選択権のあるマーケットが出来て、オプションが増えればいいと思うわ。

Q:ローズとマギーは、この映画で自分自身を探す旅路を歩みますが、そんなふたりを演じたことで、ご自身が学んだことはありますか?

T:俳優は、どんなキャラクターを演じていても、少なからず自分自身を投影させるもので、私はローズが大好きなの。ローズとマギー、そして祖母のエマという3人の女性は、それぞれに違う旅をしているけれど、結局は、でき上がったパターンを捨てるという、同じ旅をしていると思うの。自分に正直に、変化を受け入れて生きるようになる。それを学ぶことができたわ。

CD:この女性たちは、すごく勇気があると思うわ。誰でも、自分の慣れ親しんだパターンを打開するのはとても大変だし、そこからまた違う自分を見つけるのは難しいけれど、彼女たちは、それを乗り越えてより良い自分、より良い人生を見いだしたの。素晴らしいインスピレーションになったわ。私たちの人生には、常に問題があって、それを乗り越えればまた何かが起こるという繰り返し。それによって人間は変化していくし、人生を最善のものにするには、自分が変化して、物事を乗り越えていくことが最も重要だと思うの。

Q:トニさんは本作のために体重を増減させたそうですが、おふたりが役作りをするうえで大変だったことは何ですか?

TC:色々な役を演じて、変化できることは、すごくエキサイティングなことなの。ローズというキャラクターは、最初は他人に何かをしてあげてばかりで、仕事に没頭し、現実から逃げて自分をコントロールしているの。マギーにとって、自分が母親のような存在でいなくてはならない、という重荷も負っている。6歳で母親を亡くしてから、彼女は人生の重荷をずっと背負ってきた人なの。その重荷が取れて、体重も変わる。体重の増減は、私というより、ローズが変化していたという気持ちでいたから、大変ではなかったわ。

CD:とにかく脚本が素晴らしくて、そこに登場するキャラクターもとても豊かだったから、苦労して役作りをすることはなかったの。脚本を読み進めるうちに自然に役に入り込んだ、というのが正直なところね。姉妹の設定も良く書かれていたし、演じるのがすごく楽しかったわ。




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