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 これは何かのクリスマス・プレゼントなのでしょうか。でも誰に対してのプレゼント?!。

 12月25日、新聞やインターネットのニュースサイトに、グーグルとNTTドコモが提携するとのニュースが流れました。さて、その意味するところは.....。




 この提携話は、6月頃にも流れました。今回の発表では、かなり具体的な内容なので、いよいよ提携が本格化するものと考えられます。

 ニュースの中身をよく読むと、「関係者が語ったもの」として、ロイターから発信されています。

 提携の具体化は、来年の春、その内容は、NTTドコモの携帯電話向けサービス「iモード」によってグーグルのネット検索ビスやメール機能を利用できるようにするとのことです。また、この提携を本格化するための新規サービスや新型端末の開発も検討するとのことです。

 これまでNTTドコモは、携帯の公式サイト、勝手サイトの言葉に象徴されるように、自社の「iモード」サービス網を公開していませんでした。このニュースを読むと、その「iモード」サービス網の事実上の公開まで、この提携は踏み込むようです。



 携帯電話では、たまにしかインターネットに接続しませんし、携帯電話のメールも必要最小限しか利用していません。どちらかというと、パソコン派なのです。

 でも、若い人などを中心に、いつでも、どこにでも持って歩ける携帯電話でのインターネット接続は当たり前のようになっています。その時、優れた検索機能を提供するグーグルがもっと本格的に利用できるのはメリット大。要は、一番と一番が提携して、そのスケールメリットを出し、サービス開始するということでしょう。

 携帯電話代も随分と安くなりました。インターネット接続やメールの利用も定額制となり、使いやすくなりました。これはNTTドコモがKDDI、ソフトバンクとの競争の中で踏み切ったサービス。今回の提携でひとつ心配事があるとすると、グーグルは無料サービスですが、NTTドコモが、新サービスで、また課金するのではということです。それは状況に逆行するのでやめて欲しいというのが本音です。



 グーグルはもっとしたたかですね。前回、紹介したように、グーグルは、携帯電話向けのOS「アンドロイド」を全ての携帯電話メーカー、携帯キャリアに提供、公開すると表明し、すでにその試みは始まっています。

 この動きはグーグルの主導権で進んでおり、別にNTTドコモだけに提供されるわけではありません。NTTドコモの「iモード」は提携の中で取り組む。他の携帯キャリアには「アンドロイド」を提供、公開することで、取り込んでいく。グーグルは全方位外交なのです。

 CNNを見ていたら、今年のヒット商品としてアップルのiPod touchを取り上げていました。その中で、日本ではiPhoneの発売は来年にも...といっていました。携帯を取り巻く状況は、来年にかけて、また激変するかもしれません。その激変の鍵のひとつをグーグルが握っています。

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