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 倉俣史朗(くらまたしろう)。1991年2月1日没。享年56歳だった。建築の編集者として仕事をしるので、彼の作品を何度か取材対象としたことがあった。

 彼は、インテリアデザイナーとして旧来の職能におさまるのではなく、空間デザイン、家具デザインの分野で傑出した仕事をした。彼の評価は、その没後も年毎に高まり、代表作として知られる透明なアクリルの中に造花の薔薇を閉じ込めた椅子「Miss Blanche(ミス・ブランチ)」はアート作品のように高額で取引をされているそうだ。

iconicon  1996年原美術館を皮切りにサンフランシスコ近代美術館、パリ国立装飾美術館など世界6都市を巡回した「倉俣史朗の世界」展のカタログが待望の重版となった。

 あの「Miss Blanche」「How High the Moon」などほぼ全作品を網羅し、また1963年から1991年までの仕事(プロダクトデザイン及びインテリアデザイン)が豊富な写真と共に紹介されている。磯崎 新、エットレ・ソットサス、アンドレア・ブランジらによる寄稿も必読。

227x297mm
212ページ
日本語/英語
田中一光監修
価格:5,000円(税込)

 なお、倉俣史朗氏は、ヤマギワと深い関わりがあり、照明器具のデザインをはじめ店舗のインテリアデザインも手掛けていた。その実際は残念ながら現在は見ることができないが、上記カタログの194ページに掲載されている。





「K-SERIES(S-472)/1972年」

 白い布をふんわりと被せたかのような軽やかなイメージのフロアスタンド。

 光源を柔らかく包むアクリルセードは一つ一つ手作業で形作られ、ドレープによって心安らぐソフトな光の陰影が生まれる。

 倉俣史朗の手によるアーティスティックなあかり。その独創性は光の表現のひとつのピークとして世界中で高い評価を受けている。

E26 普通ランプシリカ 60W×1
サイズ:高・585 巾・□700mm 3Kg
アクリル+鋼
転倒スイッチ付
手作りのため形状は多少の差がある
価格:49,350円(税込)
「K-SPOT(T5134S-Z6038)/1988年」

 K-SPOTは通常のデザインの顔というべき外側の覆いを取り去り、最低必要な部品だけを使い斬新な形を生み出しました。軽量、軽快、シンプルなフォルムはどのような空間にも似合う。

 ダクトレールに簡単に取付けできるスポットライト。壁に飾った絵や写真をライトアップさせたり、ダイニングテーブルの上にペンダント代りとして使えば、お部屋がすっきりとまとまる。

 ダクトレールは通常工事が必要だが、便利な取付簡易型ダクトレールも用意されている。

E11 KTクリプトンランプ 90W×1(ランプ別)
サイズ:アーム長・38 巾・φ91 奥・129mm
本体:アルミダイキャスト、鋼塗装仕上 反射鏡:ダイクロイックミラー(外面フロスト)
ダクトレール専用タイプ・照射面近接限度1m
価格:14,700円(税込)
 
「ACME(アクメ)「SHIRO」ペンスタンド」

 代表作の一つ、名作傘立て「F.1.86」のオマージュ作品。デザインは、エイドリアン・オラブエナガ。倉俣史朗氏のデザインではないが、倉俣史朗ファンにおすすめの逸品。

 リングを支える支柱は本物そっくりの鉛筆の形。他のペンを立てるとまるでリングが浮遊しているような不思議な感覚になる。

サイズ:奥行き最大110×高さ161mm(上部リング内径:72mm)
価格:8,400円(税込)
165g
価格:4,410円(税込)
「水素の夢(1988年)」

 1988年2月、六本木のアクシスギャラリーで開催され、パリ、ミラノと巡回したライティングデザイン展「IN・SPIRATION」(実行委員長・倉俣史朗)から生まれた作品。

 カトラリーを用いたレディ・メイドの手法は、後のインゴ・マウラーやミケーレ・デ・ルッキなどの作品に影響を与えたかも知れない。
※現在は生産されていないのでリンク先はなし


「SAMBA-M(1988年)」

 「水素の夢」と同じく、IN・SPIRATION」からの作品。ワイングラスの静寂の中から覚醒してゆく光をイメージ。グラスの中で赤く発光しているLEDが幻想的だ。
※現在は生産されていないのでリンク先はなし

フランク・ロイド・ライト
ヴィクトリア・モンストルゥーム





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