センプレ
top page>environment>08.05_Vol02>Back Number











 低炭素化社会に向けての動きは、社会の各方面へと広がりをみせています。企業イメージ向上への思惑もあるのでしょう。それでもさまざまな企業が、具体的な取組、提案を行っています。今回はパソコン周りの話題です。




 カシオ計算機株式会社は5月19日、A3対応高速カラーページプリンタの新製品「SPEEDIA N3600」を発表しました。発売は6月4日からです。

 SPEEDIA N3600は、環境への配慮と情報漏えい対策を強化した高速カラーページプリンタ。A4サイズでフルカラー24枚/分、モノクロ30枚/分の印刷速度の他、カラー12秒、モノクロ8秒でのファーストプリント、30秒のクイック起動などを実現しています。

 環境への配慮については、「カーボンオフセット」付きのトナーを用意したのが最大の特長で、この試みはプリンタ業界初とのこと。

 すでに同社のSPEEDIAシリーズでは、使用済みのトナーカートリッジを無料で回収・再生する「回収協力トナー」という取り組みが採用されていますが、今回のカーボンオフセット付きトナーではこれをさらに進化させ、プリンタの消費電力に相当するCO2排出分を同社がトナー収益の一部を使ってオフセット(相殺)します。
 具体的には「カーボンオフセットプロバイダ」から排出権を購入することで、温室効果ガス削減事業に還元します。このカーボンオフセット付きトナーは7月7日より発売されます。

 環境への配慮は機能面でも強化されています。印刷時に可読性が要求される「文字」と、あくまでイメージを伝えるための「画像」を同じ濃さで印刷するのは経済的ではありませんでした。そこで、文字・グラフィック・写真をそれぞれ個別にトナーのセーブ量を設定可能にする「新トナーセーブモード」が搭載されました。
 これによって、文字や写真などが混在する文書で、グラフィックや写真はトナーセーブを多めに、文字はトナーセーブを少なめに印刷できるため、読みやすさを維持したままトナー使用量が抑制できます。




 エコ機能の強化も予定されています。節電ボタンを長押しするだけで簡単にエコロジー推進モードへ移行する「一発エコモードボタン」、エコ機能の実施状況に応じて3段階でエコマークをプリントする「エコレベル印刷」、プリンター使用状況の他、消費電力やCO2換算量などの集積データまで一覧してくれる「簡単エコ集計」といった新機能を8月に追加、ドライバユーティリティを導入することで機能拡張できるとのことです。

 情報漏えい対策の強化については、非接触ICカードをプリンタに接続したICカードリーダにかざすだけで認証が行える「認証プリント機能」を搭載。その際にICカードを登録する機能をプリンタに装備したため、クライアントPC側へのICカードリーダー設置や対応ソフトの導入が不要となり、導入コストが低減できます。

 認証用カードは、FeliCaやMifareなどの一般的な非接触ICカードに対応し、使用中の社員証がIC チップを搭載していれば、そのまま使い回しが可能。携帯電話も認証デバイスとして利用できるのもメリットです。

モデル名:SPEEDIA N3600
メーカー希望小売価格:188,000円(税込197,400円)
発売時期:6月4日
年間生産台数:12,000台

カシオ計算機株式会社
関連ニュースリリース

   前回< >次回





SOHO家具オンラインショップ Garage
Copyright (C) 2012 Archinet Japan. All rights reserved.