MoMAstore
top pagearchitecture>1982年〜[1]











 ここに掲載する原稿を再度、書き始めたのは、2007年10月初頭のことであった。マクロ的には景気はよいといわれていたが、メディアではさまざまな格差問題が声高に叫ばれていた。

 こんなにまでも投資を続けてもよいのだろうかという程、東京は活気づいており、次々と新しい建物が現出し、人々で溢れていた。

 再開発の波は、六本木ヒルズ、汐留シオサイト、東京ミッドタウンに続き、東京駅周辺、そして日本橋へと波及している。表参道・青山や銀座には、ブランドショップの旗艦店が次々とオーブンしている。

 かつては日本を代表する大企業のオフィス街であった丸の内も大きく様変わりした。バブルで塩漬けになり、長い間、さら地になっていた都市部には、次々と高層のマンションが建っている。その間、東京は大きく様変わりした。この街はどこに向かおうとしているのだろうか。それを検証してみようと考えた。

 執筆再開のきっかけはもうひとつあった。1980年代初頭、「建築とコンピュータ」誌の編集に際して、貴重な示唆を与えていただき、その後、編集者としての方向性を決定するのに大きな影響を受けた大阪大学の笹田 剛教授が逝去されたことだ。

 ただ過去を振り返ること自体には大きな意味はないのかもしれない。それでも、それが現在に繋がっていることだけは確かに思える。そこで、再び、20数年間に渡る建築とコンピュータ(デジタル)の動向を俯瞰することとした。

次回




MoMAstore
Copyright (C) 2012 Archinet Japan. All rights reserved.